エアコンの掃除中や点検中に、うっかり小物を落としてしまった経験はありませんか?

「雑巾」「ティッシュの切れ端」など、エアコン内部に異物が入り込むと、故障や火災の原因にもなりかねません。

今回は、エアコンの中に物が入ってしまったときに取り出す方法やNG行動などについて、エアコンクリーニングのプロが監修のもと詳しく解説します。

監修:アールクリーニング技術部T氏 執筆:アールクリーニング編集部
🛡️この記事の信頼性

ハウスクリーニング業界歴10年・エアコンの清掃台数は10,000台超のプロ、アールクリーニング技術部のT氏が監修。
現場の知見に基づいた正しいお家やエアコン掃除の知識をお届けします。

エアコンの中に物が入ったときの対処法

エアコンの中に物が入った状態

1.まずは運転を止めて、安全を最優先にする

エアコンの中に異物が入ったときに最初にやるべきことは、いったん運転を止めることです。

内部ではファンが高速回転しているため、異物が部品に接触すると異音や破損の原因になりかねません。

ここが重要!

運転している状態でモノや指を奥には絶対に突っ込まないでください。けがや故障の原因になります。

2.見える位置にあるのか、奥まで入り込んでいるのかを確認する

エアコンの中を確認する人

次に確認したいのは、異物が吹き出し口付近など見える位置にあるのか、それとも奥まで入り込んで見えない状態かです。

奥に入り込んでいる場合は、無理に取り出そうとするほど状態を悪化させることがあります。

特に送風ファン周辺の近くまで入り込むと、運転時のトラブルにつながる可能性があります。

3.取り出せそうなら慎重に取り出す

ティッシュをエアコンから取り出す。

異物が吹き出し口のすぐ近くに見えているなら、自力で取り出せます。

ただし、指でつまもうとするのは絶対にNG。

指の太さで異物を奥へ押し込んでしまい、二度と取れない位置まで追いやってしまうケースが非常に多いからです。

割り箸の先に少しだけ粘着テープを巻くか、長めのピンセットを用意するのがおすすめです。

注意点
液体・電池・食べ物が入った場合は自己対応を続けない

落ちたものがティッシュや紙片などの軽い異物ではなく、電池、液体を含んだもの、粘着物、食べ物などである場合は、自己判断で対応を続けないほうが安全です。
こうした異物は、内部部品の損傷やサビ、詰まり、電装部への悪影響を起こすおそれがあります。

監修者 Mr. T
プロの
ひとこと

少しでも「危ないかもしれない」と感じるものが入った場合は、無理に使い続けず、メーカーや専門業者へ相談しましょう。

やってはいけないNG行動

ここでは、エアコンの中に物が入ってしまった時にやってはいけない行動を紹介します。

運転しながら様子を見る

「動いているから大丈夫そう」と思って、そのまま冷房や暖房を使い続けるのは避けましょう。

実際にメーカーの三菱電機でも、以下のように異物を入れたまま使用すると、故障や異音の原因になると案内しています。

Q.室内機に誤って異物を入れてしまいました。そのまま使用してよいでしょうか?
A.そのまま使用すると、異物がドレン排水路を塞いで水漏れの原因になったり、異物がファンに接触して異音の原因になったりします。
~中略~
ご自身で分解して無理に取り出そうとしないでください。火災・感電・ケガ・水漏れの原因となります。

今すぐ異常が出ていなくても、内部で徐々にトラブルが進むケースはあります。

参考:三菱電機公式HP,トップページ,個人のお客様,よくあるご質問 FAQ,空調機器,ルームエアコン,お手入れ,室内機に誤って異物を入れてしまいました。そのまま使用してよいでしょうか?

棒や針金、ハンガーなどを差し込んで取ろうとする

見えない場所の異物を取ろうとして、棒や針金、ハンガーなどを差し込むのも危険です。

吹出口や吸込口に指や棒などを入れて内部の回転部に触れれば、取り返しのつかないケガの原因になります。

さらに、送風ファンや内部部品を傷つけると、異音や故障に発展するおそれもあります。

自分で分解して内部まで触る

エアコンの内部構造

異物が見えないからといって、前面パネルの先まで分解して内部に手を入れるのはおすすめできません。

理由として故障、火災、感電、ケガ、水漏れのリスクがあるからです。

エアコンは見た目以上に内部構造が複雑なので、「少しだけ開ければ取れそう」という感覚で触るのは危険です。

監修者 Mr. T
プロの
ひとこと

エアコン掃除は意外と分解するのは簡単ですが、実は分解したものを元に戻す方が難しいんです。少しでもパーツがずれると異音や故障の原因になります。

市販の洗浄スプレーや消臭スプレーを吹きかける

異物が見えないときに「スプレーを吹けば流れてくれるかも」と考える方もいますが、これはやめましょう。

実際にダイキンは、市販のエアコン洗浄スプレーや消臭剤などの使用について、水漏れ・ガス漏れ・電気部品の故障・火災につながるおそれがあるとして注意喚起しています。

異物除去の代わりにスプレーで対処しようとすると、かえって症状を複雑にする可能性があります。

監修者 Mr. T
プロの
ひとこと

スプレーのべたべたが汚れをキャッチしてそこからカビが繁殖してしまうんです。臭いを隠すつもりが、かえって臭いトラブルの原因になってしまいます。

参考:クラブダイキン

異物を入れたまま使うと起こりうるリスク

エアコン内部に異物が入ったまま放置すると思わぬ故障や健康被害、火災リスクにつながることもあります。

特に以下のようなリスクが考えられます。

送風ファンに当たって異音や破損の原因になる

エアコン内部の送風ファンに異物が接触していると、運転中に「カラカラ」「ゴロゴロ」といった異音が発生する場合があります。

こうした異音は不快感だけでなく、モーターやベアリングに負荷をかけます。

最悪の場合はファンが壊れたりモーターが焼けて動かなくなってしまうことがあります。

そうなると修理費が高くつくため、早めの対応が大切です。

異物混入が原因の故障・修理費用相場

故障箇所 修理・交換内容 費用相場(税込)
送風ファン
(クロスフローファン)
異物との接触による羽根の折れ・欠け。ファンの新品交換。 20,000円 〜 35,000円
ファンモーター 異物が絡まった状態での無理な運転によるモーターの焼き付き・故障。 25,000円 〜 40,000円
制御基板 電池や液体によるショート、過負荷による回路の破損。基板丸ごと交換。 25,000円 〜 50,000円
ルーバー・駆動部 異物が挟まったまま動かしたことによるギア破損・羽根の折れ。 15,000円 〜 25,000円
熱交換器
(アルミフィン)
金属片などの鋭利な異物によるフィンの損傷、冷媒ガス漏れ修理。 40,000円 〜 80,000円以上

電気系統のトラブル

特に注意したいのが金属片や水分を含む異物が基板や配線周辺に入り込んだ場合です。

これらは電気回路にショートを引き起こし、故障を引き起こす可能性があります。

さらに発煙や発火につながるリスクもあるため、非常に危険です。

電力効率の低下と光熱費の増加

計算

異物がファンや吸気口・吹き出し口に詰まっていると、エアコン本来の空気循環が妨げられ冷暖房効率が落ちます。

そのため設定温度に達するまでに余計な電力を消費するようになり、電気代が上がる原因にもなります。

こんなケースは自分で対応せず、メーカーまたはプロに相談

異物が奥深く入り込んでいる場合や分解が必要な場合、自力での対応は難しくなります。

他にも以下の状況に当てはまらないか確認しておきましょう。

奥に入り込んで異物が見えない

エアコンの吹き出し口

異物が見えていない時点で、家庭で安全に対応できる範囲を超えていると考えたほうが無難です。

特に、落ちた瞬間は見えていたのに、いまはどこにあるか分からない場合は、送風経路や排水経路の奥へ移動している可能性があります。

こうしたケースでは、自分でさらに触るより、プロへ相談したほうが安全です。

金属・液体・粘着物・食べ物を落とした

クリップやネジなどの金属、ジュースやスープが付着したもの、ガムのような粘着物、食べ物などは、通常の紙片やホコリよりもリスクが高い異物です。

水分や油分を含むものは内部汚れやニオイの原因にもなりやすく、金属は部品接触の危険もあります。

こうした異物は「取れれば終わり」ではなく、内部の状態確認まで含めて考える必要があります。

監修者 Mr. T
プロの
ひとこと

食べ物系であれば、よほど粘着力が無い限りはエアコンクリーニングできれいにできます。

運転後に異音・におい・水漏れ・効きの悪さが出た

異物混入のあとに、いつもと違う症状が出た場合は、すでに内部へ影響が及んでいる可能性があります。

具体的には、異音、水漏れ、焦げ臭さ、風量低下、冷えにくさ・暖まりにくさなどがあれば、そのまま使用を続けるべきではありません。

JRAIAも、水漏れや運転音の異常、焦げ臭いにおいなどは相談すべきサインとして挙げています。

参考:JRAIA,HOME,関連製品,家庭用エアコン,エアコンを安全にお使いいただくために

子どもがおもちゃや細かい部品を入れた

家庭で多いのが、子どもが小さなおもちゃや部品を吹き出し口に入れてしまうケースです。

プラスチック片やビーズのような小物は奥へ入り込みやすく、しかも複数個入っていることもあります。

ひとつ見つかっても全部取り切れたとは限らないため、自己判断で「たぶん大丈夫」と再運転するのは避けたほうが安心です。

監修者 Mr. T
プロの
ひとこと

エアコンは高いところに設置されているため中々ない状況下とは思いますが、おもちゃ等はプラスチック製も多いため異音や故障の原因になります。

物が入った場合、修理とクリーニングどっちが良い?診断ツール

「異物が入ったけど、修理かクリーニングかどっちを呼ぶのが正解…?」と迷ったら、まずはこの診断を。

エアコンクリーニングのプロが監修のもと、プロの判断基準をギュッと凝縮しました。

無駄な出張費を払って後悔する前に、5つの質問で明確にしましょう!

異物混入:どっちに頼む?診断

読み込み中…

エアコンの徹底洗浄はアールクリーニングへお任せください!

エアコンクリーニングのビフォーアフター

アールクリーニングは、エアコン洗浄の専門業者として最先端の洗浄機器、ならびに技術とアフターサービスで、多くのお客様にリピートをいただいております。

アールクリーニングのエアコン分解洗浄は、フィルターやファン、熱交換器などの自分では手が届きにくい部分もキレイにします。

以下では、アールクリーニングの強みを紹介します。

清掃技術と品質管理

アールクリーニング研修施設

アールクリーニングでは、自社独自の技術・マナー研修制度により、合格したスタッフのみが現場に出ます。

本格的な研修施設には、さまざまなメーカーのエアコン実機に加え、換気扇や水回りも配置しています。

繰り返し練習できる環境があるからこそ、どのスタッフがお伺いしても高品質な作業を提供しています。

安心と実績

Google口コミ1,500件突破

アールクリーニングの作業実績は50万件以上!

その中でもエアコンクリーニングはダントツの一番人気のメニューです。

また、アールクリーニングは、Google口コミ 1,500件以上で★4.7 の高評価を誇り、多くのお客様から

「新品のようにとっても綺麗になりました」
「丁寧な説明とお掃除で気持ちもスッキリしました!」
「さすがプロ!見事!また利用したい」

など、たくさんの嬉しい声も日々いただいております!

清掃作業後もアフターサービスがあるため、安心してご利用いただけます。

万全のサポート体制

アールクリーニングでは自社コールセンターを完備し、迅速なお客様対応を実現しています。

また、清掃作業後にトラブルが発生した場合でも、作業後2週間まで保証対応。

アフターフォローまで万全の体制でサポートいたします。

アールクリーニングの対応地域一覧

アールクリーニングでは下記の地域でエアコンクリーニングを行っております。
お住まいのエリアが対象かどうか気になる方は、以下から開いて一度チェックしてみてください。

開いて対応地域を詳しく見る

よくある質問

エアコンの中にティッシュが少し入っただけでも危険ですか?

少量のティッシュでも、入った場所によっては問題になります。特に、排水経路や送風経路に引っかかると、水漏れや異音の原因になる可能性があります。「少しだけだから大丈夫」と決めつけず、見えない場所に入ってしまった場合は無理に運転を続けないことが大切です。

見えなくなった異物はそのままでも大丈夫ですか?

見えなくなったからといって、なくなったとは限りません。内部の奥へ入り込んでいる可能性があるため、異音や水漏れなどの症状がなくても油断は禁物です。少しでも不安が残る場合は、自己判断で使い続けず、修理かクリーニングの相談を検討しましょう。

異音がしなければ使い続けてもよいですか?

異音が出ていなくても、安全とは言い切れません。異物の位置によっては、今すぐ音が出なくても、運転の継続で移動して後からトラブルになることがあります。異物を入れた事実がある以上、少なくとも安易に「問題なし」と判断しないことが重要です。

市販のスプレーで中を洗えば解決しますか?

解決しないどころか、状態を悪化させるおそれがあります。ダイキンは市販の洗浄スプレーや各種スプレー類について、水漏れ、ガス漏れ、電気部品の故障、火災などのリスクを案内しています。異物除去の代用としてスプレーを使うのは避けましょう

修理とクリーニングはどちらに相談すべきですか?

異物が入った、見えない、異常が出ている、といった場合は、まず修理や点検の相談が基本です。クリーニングは、異物問題の安全確認ができたあとに、内部の汚れやニオイ対策として検討するのが適切です。

まとめ|焦らず安全に対処しよう

いかがでしょうか。

エアコンの中に物が入ったときは、焦って取ろうとするほど、状態を悪化させることがあります。

まずは運転を止めて、見える範囲だけを確認し、少しでも不安がある場合は無理をしないことが大切です。

また、簡単に取れそうな位置であれば自分で取り出せますが、奥に入り込んでしまった場合は、プロに任せるのが安心です。

参考:荒尾市立荒明医療センター公式ホームページ,HOME,健康づくり,健康のお話,その咳、大丈夫!? エアコンが原因でかかる病気!
参考:一般社団法人日本冷凍空調工業会,HOME,関連製品,家庭用エアコン,エアコンを安全にお使いいただくために